日本学士院

会員情報

 

氏名

丸山利輔 (まるやま としすけ)

 

所属部・分科

第2部第6分科

選定年月日

平成30年12月12日

専攻学科目

農業農村工学

現職等

石川県参与(県立大学担当)
京都大学名誉教授

受賞等

〔国内〕

農業土木学会学術賞(平成4年)
日本農学賞(平成11年)
読売農学賞(平成11年)
日本学士院賞(平成19年)
水文水資源学会功績賞(平成19年)

〔海外〕

PAWEES国際学賞(平成15年)

外国アカデミー会員等

 

主要な学術上の業績

自然界では「水」は、主に太陽エネルギーによって、地球上を氷、水、水蒸気と形を変化させながら循環しています。この水循環は地上での物質循環の主役を担っていますが、丸山利輔氏は灌漑排水学の立場から、その主要過程である「蒸発散」と「流出機構」について河川流域を単位とする研究を行いました。前者については、気象観測から得られる温度•湿度の測定値とエネルギーの保存則を連立させて蒸発散量を推定する「逆解析方式」を開発し、後者については、広域にわたる耕地の灌漑における用•排水システムの解明を可能にした「昇順方式」と「複合タンクモデル」を開発しました。これらは、現在、主要河川の流域における水資源の利用と灌漑排水計画の立案に広く利用されています。

主要な著書・論文

 

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