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物故会員個人情報

氏名 伊藤清 (いとう きよし) 伊藤清
所属部・分科 第2部第4分科
選定年月日 平成3年12月12日
退任年月日 平成20年11月10日
専攻学科目 数学
過去の要職
  • 京都大学名誉教授
受賞等 国内
海外
主要な学術上の業績

自然現象にはニュートン以来の微分方程式で表されるような因果関係のはっきりしたもののほかに、例えば水中で弾けた花粉の微粒子の運動のように瞬間ごとに偶然的要素が介入するものも多くあります。こうした偶然現象をも数学的に扱えるようにするため、20世紀の前半からの近代確率論において、確率解析とよばれる分野が開拓され、伊藤清氏の確率微分方程式の理論の確立により、この分野が大きな発展を遂げたことから、「伊藤解析」の名称が世界的に用いられています。

「伊藤解析」は偶然運動の数学モデル(確率過程の見本関数)に関する微分積分学というべきもので、この「伊藤の確率解析」によって、偶然現象の時間発展の軌道そのものの数学的記述が可能になり、この理論の発展は数学内の諸分野に大きい影響を与えたばかりでなく、物理学・化学・生物学・工学、経済学などの諸分野に広範な応用が見出されるようになっています。

主要な著書・論文
  • 著書:
    1. 「確率論」岩波現代数学(1953)、岩波基礎数学選書(1991)
    2. 「確率論の基礎」初版(岩波書店1944)、新版(岩波書店2004)
    3. 「確率過程」1、2(岩波書店1957)岩波講座現代応用数学: A.13.1-A.13.2
    4. 「拡散過程」渡辺信三、福島正俊[共著](確率論セミナー1960)
    1. Diffusion Processes and Their Sample Paths (with H. P. McKean, Jr.), Springer,1965; reprint of the 1974 Edition in the Springer Series of Classics in Mathematics, 1996.
    2. Stochastic Processes (eds. O. Barndorff-Nielsen and K. Sato), Springer-Verlag 2004 (originally published as Lecture Notes from Aarhus University 1969).
    3. Essentials of Stochastic Processes (originally published as Stochastic Processes, Iwanami, 1957), English translation by Yuji Ito: Translations of Mathematical Monographs, vol. 231, American Mathematical Society, 2006).
  • 論文: 主要なものは概ね以下の選集に収められている。
    1. KIYOSI ITÔ SELECTED PAPERS, (eds. D.W. Stroock and S.R.S. Varadhan), Springer Verlag, 1986)

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