日本学士院

物故会員個人情報

 

氏名

伊藤正己 (いとう まさみ)

 

所属部・分科

第1部第2分科

選定年月日

平成2年12月12日

退任年月日

平成22年12月27日

専攻学科目

英米法・憲法

過去の要職

受賞等

〔国内〕

〔海外〕

 

主要な学術上の業績

わが国の法律学は、初めは独仏等の影響下で発展しましたが、先般の大戦に破れて占領されたため、アメリカ法の影響を受け、比較法部門における英米法の重要性が増大しました。伊藤正己氏は、戦後発足した日米法学交流計画によってアメリカの大学で研鑽を積み、帰国後は東京大学で英米法講座を多年担当しました。言論出版の自由に関する研究は、その最も顕著な労作ですが、これを起点としてアメリカのみならず日本の公法全般にもその研究を拡げました。そして大学退官後は最高裁の判事としてその広い学識を生かして活躍しました。まさに前述の交流計画が目的としたところを、身を以て実現したものといってよいでしょう。

主要な著書・論文