日本学士院

物故会員個人情報

 

氏名

加藤一郎 (かとう いちろう)

 

所属部・分科

第1部第2分科

選定年月日

平成4年12月14日

退任年月日

平成20年11月11日

専攻学科目

民法・環境法・医事法

過去の要職

受賞等

〔国内〕

〔海外〕

 

主要な学術上の業績

加藤一郎氏の学問的特色を一言で言えば、法律学の方法として法社会学的研究を基礎とした利益衡量論を提唱したことです。同氏は、広汎な対象を持つ民法学の中で最も重要な領域のひとつである不法行為法に先ず立ち向かって、それまでやや抽象的な理論に流れていたのに対して類型的考察の手法を導入してその新しい進路を指示し学界をリードしました。それのみならず、広く財産法・家庭法・消費者保護法等についても多くの著書・論文によって多大な寄与をしました。更に、近時、科学技術の進展によってひき起こされた様々な法的問題にもいち早く着目して、医事法・環境法・製造物責任法等につき開拓者として、また指導者として多大な貢献をしました。

主要な著書・論文