物故会員個人情報
氏名
西田龍雄 (にしだ たつお)
所属部・分科
第1部第1分科
選定年月日
平成11年12月13日
退任年月日
平成24年9月26日
専攻学科目
言語学
過去の要職
京都大学名誉教授
受賞等
〔国内〕
日本学士院賞 (昭和34年)
恩賜賞 (昭和43年)
朝日賞 (平成6年)
瑞宝重光章 (平成15年)
京都府文化賞 特別功労賞(平成17年)
〔海外〕
主要な学術上の業績
西田龍雄氏の専門領域は、東アジアの言語と文字であり、中核をなしているのは西夏語の解読に関する一連の研究です。同氏の関心はさらに、チベット・ビルマ諸語の構造と解明と、中国が明清時代に編纂した周辺諸民族言語の記録文献『華夷訳語』の研究にまでも及んでいます。いずれも周到な分析的手法によって、各言語の体系を復元し、歴史的に位置づけた画期的業績であり、これによって同氏は揺るぎない世界的名声を獲得しています。
主要な著書・論文
著 書
- 『西夏語の研究』(I 1964年、II 1966年、座石宝刊行会、東京)
- 『西夏文字─その解読のプロセス』(1967年、紀伊国屋書店、東京、復刻版 1994年)
- 『西夏文華嚴經』(I~III 1975-1977、京都大学文学部、京都)
- 『アジアの未解読文字』(1982年、大修館書店、東京)(増補復刊版 『アジア古代文字の解読』(2002年、中公文庫、中央公論新社)
- 『西夏王国の言語と文化』(1997年、岩波書店 東京)
- 『東アジア諸言語の研究』(I 2000年、京都大学学術出版会、京都)
- 『世界文字辞典』(言語学大辞典 別巻)(共編)(2001年、三省堂、東京)
ほか