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第37回公開講演会講演要旨

1) 西夏文字の解読はどこまで到達したか   西田龍雄   

 11世紀のはじめ頃、中国の西北地域に建国された西夏国は、漢字を模倣して独特の表意文字を考案し、新しい文章語を創り出した。
 その研究は19世紀末より始まり、前世紀初頭にロシアのコズロフ探検隊が故城ハラホトから多量の西夏文字文献を持ち帰るに及んで新たな発展を見せたが、その後、60年代以降代表的な重要文献は研究され公表されたものの、大部分はなお未解読のまま遺されている。
 図らずもソビエト連邦崩壊後、コズロフ収集品が漸次公開されたため、西夏文字と西夏語の研究は、ここ数年の間に、急速な展開を見せている。
 私は、新たな視点からその文字組織に注目して、この文字を表意文字の最高傑作として位置づけたが、その背後に隠されていた西夏語の性格もより鮮明に浮かび上ってきた。
 文字組織の解明、言葉の復元、そして遺された文献の内容比定などについて、研究の現状をわかり易く述べてみたい。

2) ナノ粒子・固体エネルギー・核融合   荒田吉明

 エネルギー問題は人類が生存していく限り不可欠の重要課題である。これまではほとんど太陽エネルギーを直接・間接的に活用してきた。その間接エネルギーは、化石燃料(石炭・石油)と水力などであり、直接エネルギーはまだ微々たるものである。人工エネルギーは核分裂型原子炉が実用化されたが核融合炉はまだ将来の予想さえ出来ない状況である。今日用いられる方策の多くは環境汚染源となり人類のみならず生体の存続さえおびやかされることになる。従って将来のエネルギー源は環境汚染のないクリーンなエネルギー源でなければならない。私の提唱する方法は核融合反応を重水素金属結晶格子内で発生させるもので、汚染のまったくない新エネルギーに関するものである。この反応炉は金属結晶格子(Metal Lattice)そのもので“Lattice Reactor”と呼んでいる。通常の金属(Bulk)ではこれを形成することは不可能である。そこでナノ粒子の特性を活用してこの“Lattice Reactor”を作ることを考え、その結果50Å(5ナノメートル)サイズのPd結晶格子には300%程度の高濃度の重水素を含有することを発見した。この事実は金属の結晶格子の中の局所に数個の重水素原子が凝縮していることを示している。これはガス圧にすれば数億気圧に相当している。この反応炉は僅かな物理的刺激によって短時間に多量の発熱と多量のヘリウムを発生することとなり、周囲に汚染するものは何もない理想的なエネルギー源であることが分かった。以上の内容を詳しくOHPで説明する。

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