物故会員個人情報
氏名
松井正直 (まつい まさなお)
所属部・分科
第2部第6分科
選定年月日
昭和60年11月12日
退任年月日
平成24年3月12日
専攻学科目
農芸化学
過去の要職
- 東京大学名誉教授
- 東京都立立川短期大学名誉教授
- 理化学研究所名誉研究員
- (財)農学会名誉会長
- 日本農学会、日本農芸化学会、日本化学会、日本農薬学会、有機合成化学協会・各名誉会員
受賞等
〔国内〕
- 紫綬褒章(昭和54年)
- 日本学士院賞(昭和56年)
- 勲二等瑞宝章(昭和63年)
〔海外〕
主要な学術上の業績
松井 正直氏は、天然殺虫剤ロテノンの化学合成に成功し、ピレトリン系殺虫剤の工業化に多大の貢献をしました。一方、植物ホルモン、ジベレリンの化学合成、昆虫ホルモン、フェロモン及び抗生物質、バリオチンの合成にも成功しました。また、ビタミンAの工業的合成法を確立、天然香料として古来から広く用いられているラバンジュロール、ジャスモンなども合成しました。同氏は、生理活性天然物の合成に関する研究領域の第一人者として活躍しました。