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マデリン H. キャヴィネス教授講演会のお知らせ

パンフレット
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国際学士院連合(Union Académique Internationale; UAI)の総会が日本で初めて開催されることを記念し、同連合名誉会長である米国のタフツ大学名誉教授マデリン・H・キャヴィネス博士による特別記念講演会を開催いたします。皆様の奮ってのご参加をお待ち申し上げます。

【主催】日本学士院・東京大学大学院人文社会系研究科美術史学研究室
【後援】美術史学会・西洋中世学会
【助成】公益財団法人 鹿島美術財団


事前申込制 先着150名
※当日受付もいたしますので、直接会場にお越し下さい。

日時・場所

演題

『ザクセンシュピーゲル』彩色写本における女性とマイノリティー』
(英語講演・同時通訳付き)

  『ザクセンシュピーゲル(ザクセンの鏡)』は1220年代にアイケ・フォン・レプゴウによって著された市民法についての著名な書物である。1300年から1370年までの間に作成された『ザクセンシュピーゲル』の彩色写本が四点現存している。その体裁はあたかも絵本のようで、一ページのおよそ半分がアイケによる法についてのテクストであり、残り半分は法を執行している様子を表した人物像で埋め尽くされている。これらの写本における画像の分析からは、14世紀の間に進行した女性とユダヤ人の地位低下や、ヴェンド人のような被征服民族に対する急速な同化政策がうかがわれる。写本中の画像が、時代の流れに応じての法の解釈の変化を浮かび上がらせるのである。


Christian clergy, women, and Jews under Imperial protection, Germany c. 1370

Christian clergy, women, and Jews under Imperial protection, Germany c. 1370
courtesy of the Herzog August Bibliothek, Wolfenbüttel

マデリン・H・キャヴィネス (Madeline H. Caviness) 教授について

Caviness教授
photograph by Melanie Ko

1959年ケンブリッジ大学卒業、1970年Ph.D.(ハーバード大学)。米国タフツ大学助教授・教授等を経て、現在、タフツ大学メアリー・リチャードソン名誉教授、カナダ・ラヴァル大学客員教授。国際哲学・人文学会議(CIPSH)会長、国際学士院連合会長、国際中世美術センター長、米国中世アカデミー会長等を歴任。専門は建築学、ステンドグラス、ジェンダー・女性研究。主な著書に『中世における女性の視覚化―視ること、スペクタクル、そして視覚の構造 』(ありな書房、2008年)がある。


お申込み・お問合せ

以下のいずれかの方法により、お申込み下さい。

電子メール・FAXによるお申込みの場合は、「10/21Caviness教授講演会参加希望」と明記のうえ、氏名・連絡先(電話番号・FAX・電子メール)・所属する研究機関(名誉教授の場合はその旨記入)をご記入ください。

<お申込み>

国際学士院連合総会事務局(株) バイリンガル・グループ内