日本学士院会員の選定について
日本学士院は、平成28年12月12日開催の第1104回総会において、日本学士院法第3条に基づき、次の1名を新たに日本学士院会員として選定しました。
(1)第1部第1分科 | ||
---|---|---|
氏名 | 興膳 宏(こうぜん ひろし) | |
現職等 | 京都大学名誉教授、六朝学術学会会長 | |
専攻学科目 | 中国文学 | |
主要な学術上の業績 | 興膳 宏氏は、『中国の文学理論』、『中国文学理論の展開』の二著を通じて、劉勰の『文心雕龍』、鍾嶸の『詩品』を軸とする中国の文学理論史について、系統的に研究しました。また、これを背景として、『乱世を生きる詩人たち—六朝詩人論—』を著し、六朝時代の代表的詩人である、魏晋の交の嵇康(けいこう)、阮籍(げんせき)、晋の左思(さし)、潘岳(はんがく)、郭璞(かくはく)、王羲之(おうぎし)、陶淵明(とうえんめい)、斉の謝朓(しゃちょう)、梁の沈約(しんやく)、北魏の高允(こういん)、北周の庾信(ゆしん)などの詩を、創作と理論(批評)の双方の立場から総合的に分析して、この分野の研究に広い視野を与え、六朝文学の研究に新生面を開きました。 【用語解説】
【著書】
|