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日本学士院会員の選定について

日本学士院は、平成28年12月12日開催の第1104回総会において、日本学士院法第3条に基づき、次の1名を新たに日本学士院会員として選定しました。

(1)第1部第1分科
氏名 興膳 宏(こうぜん ひろし) 興膳宏
現職等 京都大学名誉教授、六朝学術学会会長
専攻学科目 中国文学
主要な学術上の業績

 興膳 宏氏は、『中国の文学理論』、『中国文学理論の展開』の二著を通じて、劉勰の『文心雕龍』、鍾嶸の『詩品』を軸とする中国の文学理論史について、系統的に研究しました。また、これを背景として、『乱世を生きる詩人たち—六朝詩人論—』を著し、六朝時代の代表的詩人である、魏晋の交の嵇康(けいこう)、阮籍(げんせき)、晋の左思(さし)、潘岳(はんがく)、郭璞(かくはく)、王羲之(おうぎし)、陶淵明(とうえんめい)、斉の謝朓(しゃちょう)、梁の沈約(しんやく)、北魏の高允(こういん)、北周の庾信(ゆしん)などの詩を、創作と理論(批評)の双方の立場から総合的に分析して、この分野の研究に広い視野を与え、六朝文学の研究に新生面を開きました。


【用語解説】

劉勰(りゅうきょう)
中国、六朝梁の文人(466年?~532年?)。
『文心雕龍』(ぶんしんちょうりゅう)
劉勰が著した中国最古の体系的な文学理論の書。
鍾嶸(しょうこう)
中国、六朝梁の文人(469年?~518年?)。
『詩品』(しひん)
漢より梁初までの詩人123人の詩を上中下の三品に分けて論評を加えた鍾嶸の著書。『文心雕龍』とともに、中国文学評論史上、重要な位置を占めている。
六朝時代(220年~589年)
六朝は中国で、後漢滅亡から隋の統一まで建業・建康(現在の南京)に都を置いた、呉・東晋・宋・斉・梁・陳の六王朝を指すのが文字通りの意味だが、一般に三国魏から隋に至る時代の総称として用いられる。

【著書】

『中国の文学理論』
筑摩書房 1988年9月、清文堂出版 2008年11月 新版。
『中国文学理論の展開』
清文堂出版 2008年3月。
『乱世を生きる詩人たち—六朝詩人論—』
研文出版 2001年10月。

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